えちご、くびきのマラソン観光旅行2

えちご、くびきの100キロマラソンは2年前に初めて参加して
今までの100キロマラソンで自己記録の12時間18分で完走できたという
自分にとっても良い思い出のある大会です。

10月9日
朝4時に4人そろって民宿を出てスタート会場のリージョンプラザ上越に
向かいました。
天気予報では昼から雨だと言っていたのですがすでに雨が降っていました。

スタート会場に着いたときには室内会場はすでに大勢のランナーであふれていました。
関東方面からの参加者が多くて知り合いに会うことはないだろうと思っていたのですが
見慣れた紫色の帽子、「わか帽」を見つけました。
萩往還の160キロで一緒にリタイヤしたピロピロさんでした。
ピロピロさんは丹後100キロを完走した1週間後に村岡100キロを完走した強者です。
でも、さすがに1週間後の四万十川には行かないそうです。

外に出たら雨は少し降っていました。雨具を着けるか後にするか考えどころでしたが
雨が降っている割には暖かかったので蒸れるのを嫌って最初からは着けない事に
しました。
午前5時30分、スタートです。
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今回は先週からの左足痛が治らずに参加です。
今まで大会の途中で痛みが出た事は何度もありますが、最初から痛みを
抱えてスタートするのは初めてです。
まあ、痛みに慣れるしかありませんね。

上越の町を通って北陸道の下を通って三和区に向かいます。
1キロ通過地点で約7分、もう少し速いほうが理想ですが今の状態では不安でした。
左足の痛みは相変わらず変わりませんが何とか走れていました。

2キロ、3キロと10キロまでは1キロごとに表示があったのですが、10キロを超えると
5キロごとになりました。

10キロ通過で65分、1キロ6分半になっていて理想通りになりました。
しかし、2年前に比べると心も体も余裕がありませんでした。
やがて右足の甲が痛み出しました。
それでもその内に慣れると思って我慢しているとやはり治まってきました。
それに左足はズンと重痛いのですがそれも慣れてきました。

26キロを過ぎに板倉総合事務所のレストステーションがありました。
ここでお待ちかねのコシヒカリのおにぎりを2個頂きました。
それから笹餅も食べました。
痛みはあるけれど食欲は落ちていません。(笑)
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お腹を膨らませて再出発してやがて30キロ。
ここで3時間15分、測ったみたいに予定通りです。
雨は降ったりやんだりの状態でした。
33キロ過ぎの総合事務所前エイドでトイレに行ったのですが、何か嫌な感じがしました。
その時は、まあ、気のせいだと思いました。
ここのエイドでは太鼓の演奏で歓迎を受けました。
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35キロを過ぎてやがて「岩の原葡萄園」に着きました。
ここのエイドで期待はしたのですが残念ながらワインのサービスはなかったです。(笑)

しばらく行くと道は徐々に登って行きました。一つ目の峠へと登りです。
途中で炭酸系の物がほしかったので探していると自販機がありました。
コカ、コーラを買おうと思ったのですが売り切れでした。
同じように思った人が多かったのでしょうか?
そこで隣の自販機で売られていたウルトラコーラを飲みました。
やっぱウルトラマラソンではこれでしょう。
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やっとの思いで登り切った所に牧区総合事務所前エイドがありました。かなり疲れましたね。
麦茶を飲んで笹餅を食べて通過しました。
足の痛みでかなりペースが落ちてしまったのですが、地獄はこれからでした。
下り道の始まりですが痛くてほとんど走れませんでした。

下り終わったらすぐに登り道になりました。2つ目の峠です。
この登り道は何とかゆっくりでも走る事が出来ました。
やがて給水エイドが見えてきて登り切りました。
ここから一気に下れば50キロ地点です。

何とか6時間以内で50キロにはたどり着きたかったのでここの下りは
痛みを我慢して走って下りました。

50キロ通過は6時間丁度でした。
しかし、左足は痺れてしまって逆にあまり痛みを意識しなくなっていました。
50キロすぎの安塚海洋センターレストステーションではトイレに行きました。
今日は雨なのでそんなに汗はかかないし体が冷えているからよくトイレにいくのかなあ、
と思ったのですが、やはり嫌な気がしました。

ここではみそ汁とおにぎりを食べたりして10分程休んでしまいました。
そうして出発するとすぐに3つ目の峠へと登って行きました。
もう走ることは出来ません。下りもゆっくりと走りました。
4つ目の登りも歩きました。そろそろ70キロの関門が気になってきました。

「ここの頑張りが完走に繋がる」
そう思うと自然とペースが上がってきました。
ところがさっきから気になっている事が現実になってきました。
さっきから尿意だけが強くあって、実際にトイレに行っても何もでません。
それでもトイレに行くとやがて真っ赤な尿が少し出てきました。
血尿でした。
四万十川マラソンではたまに経験していたのですが、
今回何故出てしまったのか原因はわかりません。
それでも尿意と下腹部の痛みに悩まされることになりました。
足のしびれとと会わせてもボロボロです。

雨は午前中は降ったりやんだりだったのが午後からはずっと降り続いています。
遠くで雷鳴も聞えてきました。
雨具を着ていなかったので体が段々と冷えてきました。
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やっとのことで70キロの生き生きセンターエイドの関門を越えたのは30分前でした。
残り30キロを4時間45分で走れば良いので完走を確信しました。
しかし、関門を越えるためにかなりペースアップしたのでその後は
バテてしまいなかなか回復しませんでした。
5つ目の峠への登りは全部歩いてしまいました。
峠を下り終えるとまた足が止まってしまいました。
もうこれは足のしびれや血尿のせいではなく自分の気力の無さです。

それでも回復を信じてひたすら歩いていました。
本来なら何処かでビールを飲んで超回復を試みるのですが
今回は終わったら民宿まで仲間を乗せて車を運転しなければいけないので
それも出来ません。

気力も体力ももう限界だと感じられました。せっかく完走が見えているのに・・・。
何人ものランナーに抜かれてしまいました。
それでもやがて少しずつ回復してきたのでゆっくりと走ることが出来はじめました。
そのときひとりのランナー(UMMLの人でした)が追い抜いていったのですが
付いていけそうなので勝手にそのまま引張ってもらいました。

そうしてやっと78キロの吉川区総合事務所のレストエイドに到着しました。
ここでうどん、そば、おにぎり、ゼリーとお腹いっぱいに詰め込み後半戦に備えました。
残り22キロを3時間で走れば何とかなる、そう思って再出発しました。
しかし、エイドを出るときにスタッフの人から
「次の関門の85キロまで1キロ6分台で走れば間に合いますよ」と言われて愕然となりました。
今の状態で1キロ6分台は絶対に無理!と思ってしまうと頭では「頑張れ!」と思っても
体は動かなくなってしまいました。
「もう終わりだ!いや最後まで諦めるな!」
と心の中では葛藤しています。

あとで冷静になって計算してみると1キロ6分台といってもほぼ7分で良かったのですが
実際は7分でも走れなかったかもしれませんね。

正直言って「しまった!」と思ってしまいました。
世の中にIFは無いとは言いますが、もし無理して80キロから6分半で頑張っていれば・・・、
もし、75キロ地点で歩かなければ・・・、もし、もう少しエイドで休んでいた時間を短くしていれば
もし、この大会が13時間30分ではなく14時間ならば・・・。

色々と巡ってきたのですがもうどうにもなりませんでした。
何よりも関門時間を把握していなかった自分が悪いのですから・・・。

とぼとぼ歩いていると80キロのエイドであるランナーがスタッフに確認していました。
「あと関門までどれくらいですか?」
「距離は約5キロ、時間は残り20分 1キロ4分なら間に合いますよ」
っと答えるとそのランナーは大笑いしました。
私も釣られて笑ってしまいましたね。
すると何だか吹っ切れました。
そうして間に合わなくても最後まで走って終わろうと思うと何故か元気が出てきて
また走る事が出来ました。
完走することは出来なかったのですが一日大いに苦しみそして楽しみました。
そして最後までこうやって走る事が出来る、そういう意味では大満足でした。

そうして85キロの柿崎区総合事務所のエイドに到着すると収容バスが待っていました。
リタイヤは残念で仕方がないのですが、よくこんな状態で85キロまでたどり着けた事は
奇跡だとも思います。
また、2年後のリベンジを誓ってバスに揺られてゴール地点の
ユートピアくびきの希望館に向かいました。

ゴールではカワニャンさんが11時間10分で自己新を更新してまっくろくろすけさんも
初100キロのあちゃこさんも12時間台で見事に完走していました。

私だけがリタイヤ・・・。ずんっと落ち込んでしまいましたが、まあ仕方がないです。
気持を切り替えて来週の四万十川を頑張ります。

そして、翌日は上杉謙信の居城でNHK大河ドラマで有名になった春日山城跡を観光しました。

                                                   つづく
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by szsato | 2010-10-13 23:01 | 大会
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