阿蘇カルデラスーパーマラソン、関門との戦い

6月2日に第23回阿蘇カルデラスーパーマラソンに参加しました。

午前5時に南阿蘇総合福祉温泉センター(ウィナス)を約1000人の
100キロランナーがスタートしました。

スタート時から雨が降っていましたがまだそれほど苦になる事は
ありませんでした。

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いきなりの登り道が2,3キロ続き今度は8キロくらいまでの長い下り道が
続きます。
いつもならこの下り道で結構回復するのですが、今回はなかなか気持ちが
乗ってきませんでした。
それでも10キロまで1時間、キロ6分ペースです。

白水水源地を通って国道325号に出てしばらく走ると20キロです。
ここまで約2時間、ペースは落ちていませんが、気持ちには余裕は
なかったです。

いつものウルトラなら自分では最初の20キロはキロ6分半くらいです。
それから考えると速すぎでした。
しかし置いてきぼりにされる恐怖からペースを落とす事ができませんでした。

22キロからいよいよ高森峠です。
ここは約3.5キロで標高差350mを登らなくては行けないハードなコース
なので当然歩きです。

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登り道では特に鈍足な私はどんどんと抜かれて行きました。
しかしここで無理すると登り終えてから走る事ができなくなってしまいます。
じっと我慢の子でした。

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登り終えてから最初のエイドでは和太鼓で迎えてもらいました。
少しだけ元気を貰えました。

ここからがまた地獄です。
下ると思えば登る。登ると思えば下る。そんな繰り返しです。
登り道は歩いても平坦な道の下り道はたとえ疲れていても走らなければ
終ってしまいます。

やがて29.5キロの関門を30分前に通過しました。
思っていたよりも余裕がありませんでした。

段々とランナーの姿が少なくなってきました。
それがやがてリタイヤに繋がってしまうという事を嫌というぐらいに
知っています。

「今回も難しいかあ・・・」
と思っていたところで熊本からこられているUTさんと出会いました。
UTさんはいつも萩往還でお世話になっている熊本のAKさんの知り合いで
今まであまりお話をしたことがありませんでしたがここでは意気投合しました。

色々と話しながら走っていると段々と回復してきました。
少なかったランナーがまた増えてきました。
少しずつ追いついてきたみたいです。

39キロの関門は15分前でした。
なかなか厳しいものがありました。
それでも去年はここで終ってしまったので少しほっとしましたね。

UTさんと走っていると少々の上り坂は走ってしまうので大体キロ7分くらいで
走る事が出来ました。

50キロの記録所は2人同時に通過しました。
UTさんとは52キロのレストステーションまでご一緒していただきました。
どうもありがとうございました。

ここで色々と食べてコカコーラを自販機で買ってリックに入れました。
これからはエイドでの水を少し控えてコーラを飲みながら走ることにしました。
あまり水分を取り過ぎるとお腹がギュルギュリ状態になってしまうので
(増してこんなに雨が降り続いているとお腹も冷えてしまうので)エイドでの
水やお茶はほとんどうがいに使う事にしました。

雨は全然やむ気配はありません。午前中よりも雨足が強くなってきています。
全身ずぶ濡れで合羽を羽織るタイミングを逃してしまいました。
(実は蒸れるからあまり雨具は好きではなかったのです)

レストステーションを出て後半戦開始です。
時間がないのであまり休んでいる時間はありませんでした。

道はいきなりだらだらとした登り道です。
ゆっくりと走ってはいるのですがどんどんと後続から抜かれていきました。

やがて下り道になってまともに走れるようになりました。
51キロの関門は10分前でした。
段々と厳しくなってきました。
そして道は長い登り道へと変わってきました。

ところがこの辺りから開きなおってきたというのかどうか
ゆっくりでも走りを継続させれば関門なんて怖くない!
なって思えるようになりました。
そしてゆっくりですがそれなりの継続して走ることが出来ました。

「辛いけれども絶対にあきらめない」
と何度も自分に言い聞かせました。

時間オーバーで終ってしまうのは仕方がないとしても自分からあきらめて
レースを放棄はしない、捕まるまで走り続けるぞ!

と思う反面、捕まってしまえば楽になれる、という弱気な気持ちも
正直ありました。

72.5キロの関門の1キロ手前でスタッフの人が
「関門時間10分前」と言っていました。
道は登り道です。
多くのランナーが歩いていました。
走って1キロを10分ならば問題ないけれど歩いていれば間に合わない
そう思ったら不思議と力が湧いてきてスピードアップしてどんどんと
抜いていきました。

やがてやまなみハイウェイを横断する地点に出てきました。
ここが関門地点だろうとは思ったのですが電光掲示板が見当たりませんでした。

じゃあ、関門はもう少し先だろうと思ってやまなみハイウェイを渡ってからも
ペースを落とさずにどんどんと走って行きました。
「関門はどこだ?」
しかし走れども走れども関門は見当たりません。
やがて時間が2分前になり1分前になりアウト!

と思ったのですが止められることもなく他のランナーもそれなりに走っていました。
やっぱり5分前に通過したやまなみハイウェイ横断の所が関門だったようです。
取りあえず関門を突破できて良かったと喜んでいる暇もなく次の84キロの関門の
事を考えなくてはいけません。

きつい登り道はあるけども少々の登りは走らなければいけません。
しかし気持ちは辛いけれど開き直っています。

やがて象ヶ鼻にでました。緑の草原に続く一本道。
いつもならばその絶景に感動するところですが今回は感動している暇がありません。
しかも雨が強くなってきて風も吹いていました。
体は走っても冷え切っています。

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登り下りを必死になって走り84キロの関門を4分前に通過しました。

その時は本当に疲れてしまいました。
「象ヶ鼻も走った事だし次の関門で捕まってもいいかあ」
なんて弱気になってしまいました。

というのも道は地道でグチャグチャにぬかるんでいて寒いしペースがまったく
上がらなくなってきました。

そんな状態だから後ろから数人抜かれてしまうと関門ギリギリ通過なので
自分が最終ではないだろうかと思えてしまうからです。

「最終ランナーならば時間内完走は無理だろう」とも考えてしまいました。

やがて道は厳しい下り道になってきました。
88キロ地点から次の関門の92キロまでの4キロで300m下らなければ
なりません。足首が悲鳴を上げています。

回収車が何台も連なってゆっくりと並走していました。
時間がきたらすぐに回収されるのだろうなあ、と思ったら何だか悔しくなって
回収車をどんどんと抜いていきました。

ついでに足を痛めてゆっくりと走っているランナーも抜いていきました。
残念だけどそんなペースでは関門越えは難しいだろうなあと思いました。

自分は足首の悲鳴は無視してペースを上げて走って行きました。

やがて92キロ、最終関門を通過する事ができました。
関門時間2分前でした。

後は平坦な道を8キロ、ゴールまで走って行くだけです。
ただし1時間以内に・・・。

同じくらいに最終関門を通過したランナーが声を掛けてくれました。
「頑張りましょう」
「はい、絶対にあきらめない」
「そうそう、絶対にあきらめない」

とは言ったものの元気な時の8キロならば1時間あれば充分走りきる
ことができます。
足は痛いしペースは全く上がりません。

足を引きずる様な走りで前に進みました。

歩いているランナーも何人もいました。
自分の事は棚に置いて
ひとながら間に合うのかなあと心配してしまいました。

頭の中では距離と残り時間の計算でいっぱいでした。

そしてラスト1キロになってやっと、本当に今回の大会で雄一
完走を確信する事が出来ました。

それでも信号に引っかかってしまうとまたまた心配になってきます。

阿蘇市総合センターのゴールにたどり着いたのは
13時間23分15秒でした。

最終の7分前でした。

本当に辛い戦いでした。
それだけに久しぶりの完走はとても嬉しかったです。

追伸:身体は冷え切ってしまい宿に帰って温泉に30分浸かっていても
   寒さが取れませんでした。

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by szsato | 2013-06-06 00:15 | 大会 | Comments(10)
Commented by ryuji1962 at 2013-06-06 13:31
あらためてお疲れさまでした

のんびりペースでもないのに、ギリギリとは
厳しい大会ですね

結果はわかってながらも
ハラハラして読ませてもらいました

ほんとうに
おめでとうございます

ゆっくり休んで下さいね
Commented by szsato at 2013-06-06 21:14
ryujiさん、ありがとうございます。
私にとっては決してのんびりペース
ではなかったのですが、皆さんにとっては
かなりのんびりペースでしょうね。
でもそんなペースでも粘った者が最後は
勝てるというのがウルトラの醍醐味で
すかね。(あくまでも完走出来たから
えらそうに言えるのですが(^0^))

Commented by カワニャン at 2013-06-06 22:07 x
完走おめでとうございます。

久しぶりに完走記を読ませていただいたような・・・(失礼)

苦しかったでしょうが、今となっては楽しい思い出でしょう。
いつかは私も阿蘇を走ってみたいです。
Commented by すずやん at 2013-06-07 21:13 x
完走記読ませてもらいました。
最初から関門との戦いで、それに打ち勝つのはやっぱり経験なのでしょうか。さすがとしか言いようがないです。
勝手にしまなみいよいよ明日です。来ませんか?
Commented by szsato at 2013-06-07 22:55
カワニャンさん、ありがとうございます。
阿蘇は一度参加すると虜になるくらい
良いですよ。
いかがですか?
Commented by szsato at 2013-06-07 23:00
すすやんさん、ありがとうございます。
勝手にしまなみ楽しんで来て下さいね。
私はすすやんさんみたいな鉄人ではないので連ちゃんは絶対に無理です。
数年前まではしまなみに毎年参加していたのでいつかは勝手にしまなみも参加してみたいですね。
Commented by ちぇーさん at 2013-06-08 03:03 x
あらためて完走おめでとうございます!
そんな冷たい雨のコンディションだったのに、気持ちを切らさず立派ですよ。
寒い日は水分を取らねばならないけど、取り過ぎるとお腹がガポガポになってしまうから、給水が難しいですよね。
Commented by szsato at 2013-06-08 07:18
ちぇーさん、ありがとうございます。
雨が降って濡れながら走っていたら
汗をかかないですね。
だから水がお腹に全部溜まって
しまうように思えちゃいました。
(そんな事はないのでしょうが)
だから後半からはエイドの水やお茶は
気分転換のためにうがいに使いました。
Commented by とーたん at 2013-06-08 08:50 x
ウルトラ完走おめでとうございます!
いやいや最後までハラハラドキドキでしたね。
諦めない気持ち、やっぱ大切ですね。
「大阪」私もダメでした。
また、何処かの大会で一緒に走りましょう\(^o^)/
Commented by szsato at 2013-06-08 09:50
とーたんさん、ありがとうございます。
普段ならとっくに諦めているのですが
今回は粘る事が出来ました。
途中ではもういいや、と思ってしまうのですが
完走してみたらやっぱり諦めなくて良かった、と
思いますね。
今年は久しぶりに「福知山」に行こうかなあ、と思っています。
でも気をつけないとまた一杯になるかも・・・。
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