萩往還撃沈記

 萩往還からもう1週間も経つのですね。
気持ちが遠ざからない内に撃沈記を書いておきます。
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「えいえい、お~」のかけ声で瑠璃光寺を出発したのが午後6時15分でした。
山口駅前を通って河川敷を上郷に向かいました。黄昏時の爽やかな時間帯ですが、
今日は例年になく暑かったです。
午後7時40分、上郷の駅前のエイドに到着。13キロを1時間30分ほどで、自分にしては
早すぎるペースです。水を1杯頂いてヘッドライトを付けてすぐに出発です。当然ですが、
まだまだ元気です。ここからゆるやかな登り道が何キロも続きます。
午後9時30分、下郷駐輪所のエイドに到着、ここまで28キロ、3時間15分です。
やはり自分にしては早すぎですが順位的には後ろの方でしょう。みんな早いですね。
午後11時50分に西寺交差点のエイドに到着しました。この横ひはコンビニがあるので
ここで大休止です。お茶を買ったりコーラを飲んだりしてから再スタートしました。

 ここからは、豊田湖まで暗い山道が続きます。ランナーもまばらになってきました。
空を見上げれば満天の星です。
「また壮大な星空を見ることが出来た!そのために今年もやってきた。」
そう言っても過言ではないと思いました。
そして、4年前に初めて挑戦したときの感動がまた蘇ってきました。
あの時は「絶対に完走するぞ!」と叫びたい気持ちでいっぱいでした。しかし、今年は
かなり冷めた自分がいるのも確かでした。夜が明けるとその感動は薄らぎやがて耐え
きれないくらいの眠気と疲れに襲われるということも過去3年で経験したことでした。
午前2時に豊田湖のエイドに着いて、うどんとおにぎりを食べて再スタートです。

 やはり、ペースが落ちてきました。俵山温泉までの9キロに1時間30分もかかりここの
エイドに着いたのは午前3時30分になっていました。しかも、お腹の調子がよくなくエイドに
着くなりすぐにトイレに駆け込みました。10分ほどロスしたあと出発して砂利ヶ峠まで
だらだらと歩き峠から大坊川ダムのエイドまでの下り道すら走っているのか歩いている
のかわからないペースです。しかもまたお腹がグルグル状態です。エイドにたどり着い
たのは午前5時20分です。俵山温泉からここまでの10キロに1時間40分もかかって
しまいました。エイドに到着するとまたトイレです。ここでおみそ汁を頂いて再スタートです。
お腹の具合が不安だったけれど眠たさには勝てないのでカフェイン飲料の「眠眠打破」を
1本飲みました。すると眠気が吹っ飛んで不思議なくらい元気が出てきました。

 午前7時に海湧食堂に到着してお粥を食べているとまたお腹がグルグルと音を立てて
きました。ここでもトイレを借りて出発したのは午前7時30分でした。30分の休憩はどう
考えても長すぎました。棚田が見事な日本海の風景を堪能しながらの海岸道を昇ったり
下ったりが続きます。楊貴妃のお墓がある(本当かなあ?)二尊院の前を通って農協東
三叉路の所の空地で重たいリックを置いて行きました。あとでここまで戻ってくるからです。
ここで地図とチェックシートをもって俵島に向かいました。(俵島にはチェックポイントが
あるのでチェックシートを忘れたら最悪ですよ)

 しばらくは海岸沿いの道を走ります。則国の三叉路からいよいよ俵島です。
ここは距離が短くて勾配が厳しい北回りと距離が長くて緩やかな南周りとその中間的な
中央の道が選ぶことができます。今回は直進して島の中央を通る道を選びました。
中間的といってもとても走る事はできません。昇って下っての道が延々と続きます。
ここで東京から参加のランナーと意気投合してしばらく同道してもらいました。
森林の中なので涼しいだけが助かります。やっとのおもいで俵島の先端のチェックポイント
についたのは午前9時30分でした。初めてのチェックを押して今度は北回りで帰りました。
確かに中央よりもはるかに急勾配でした。
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  俵島をでてからやっと走る事が出来ました。
途中でアイスクリームも売っていたのですがお腹の事を考えると食べることが出来ません
でした。農協東三叉路の所の空地でリックを背負い直して川尻岬に向かいました。
きつい登り道を登り切ったと思ったら、まだまだダラダラとゆるい登り道が続きます。
連れ合いと喋りながら走ったり歩いたりしました。そのおかげでかなり気が紛れました。

 午前11時に川尻岬到着です。去年はここで終わってしまいました。
岬に着くとすぐにトイレです。途中からまたお腹の具合がよくなかったからです。
ここで連れ合いになった人には先に行って貰いました。カレーライスを頂いてから再出発
したのは30分後でした。色々あったのですがやはり休みすぎでした。

 さあ、走ろうと思ったのですがここでまた眠気と疲れに襲われてしまって全然ペースが
上がらずについにずっと歩いていました。畑峠から急な下り道を転びそうになりながら
川尻の町に降りていきました。川尻漁協で再びトイレのお世話になりました。
水分を取りすぎるとすぐにお腹がグルグルとなってしまいます。まったく走る事が
出来ません。

 午後1時50分立石観音に到着しました。甘いジュースを飲みたいのですがお腹が
不安でそれもあきらめました。
 そこから「何でこんな道ばかりなのだ!」と叫びたくなるような暑い登り道が続きます。
道の端に木陰があると遠くなってもそちらに寄って行きました。

 ヘロヘロになってやっと千畳敷に着いたのは午後3時50分でした。
ここでやめておけばよかったのですが、暑さに負けてしまって何とビールを飲んでしまい
ました。しかも1本820円なり、高かった~。案の定すぐにトイレです。情けなくなりました。
 ここでリタイヤを決めた人が多いのにはビックリしました。確かに残り時間はきつくて
へとへと状態でしたがまだあきらめる気持ちになれないので千畳敷からの急坂を下ること
にしました。4年前にはこの坂道は膝が痛くて走って下る事が出来なかったのですが、
今、走っている自分に驚きました。案外に膝へのダメージは少ないみたいでした。
しかし、歩きすぎて足裏に肉刺ができかかってかなり痛かったです。
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 西坂本集会場のエイドも元気に通り過ぎて黄波戸峠から黄波戸漁協を走っていると
またまたお腹が痛くなってきました。「何でビールなんか飲んでしまったのか!」
と後悔しても後の祭りです。ところが、どこにもトイレは」ありません。やっと町民グランドに
トイレを見つけて一安心でした。これで走り出してから7回目です。
本当に嫌になってしまいました。
 境川で国道191号を左折しました。段々とペースが落ちてきました。そしてついには
歩いていました。

 午後8時に仙崎のエイドに着きました。ここから青島の鯨墓まで行って再びこのエイドに
戻ってくるまで20キロです。ここでエイドの人が11時にはこのエイドは撤収すると行って
いました。と、言うことは20キロの厳しい海岸道をを3時間で走れなければエイドはなくなっ
てしまいます。エイドが無くなってしまうとリタイヤしたときの足がまったくなくなり宗頭までの
11キロを何が何でも歩いて行かなければなりません。
 4年前の暗くて苦しい孤独な宗頭までの長い長い道が頭をよぎりました。しかも、
その時より2時間半も遅い時間です。去年の完走した人の記録でもこの時間にここを
通過した人はありませんでした。一番遅い人でも午後7時10分ころでした。もう完走は
時間的にも無理だろうと思うと気力が抜けてしまいました。
 ここまで142.7キロ、完全に燃え尽きてしまいました。

  ここでリタイヤ宣言をして1時間ほど待って宗頭までマイクロバスで送って頂きました。
 色々と考える事はあります。もしお腹の調子が悪くなかったらとか、もう1時間仙崎に
早く着くことができていたらどうだったか?とかです。でも、やはり基本は練習不足です。
4年前は萩市内まで行けたのですから・・・。
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by szsato | 2008-05-10 13:05 | 大会 | Comments(2)
Commented by カワニャン at 2008-05-11 22:24 x
やっぱり250キロは長いですね~
かなりのドラマがあったようですが、走ったことがない人には分からない魅力があるのですね。
来年は、是非、参加してみたいです。
Commented by szsato at 2008-05-12 17:11
カワニャンさん、こんにちは。
萩の250キロはさすがに長いだけに
色んな出会いがあり、とっても楽しいですよ。
来年はぜひご一緒に参加できることを、
今から楽しみに待っています。
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