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萩への最終調整

いよいよ明々後日は萩往還で250キロ先のゴールを目指してスタートしているのですね。
泣いても笑ってもしかたないです。不安なのか楽しみなのかわからない状態です。

今日も走り込んでいいのか休息した方が良いのか迷うかなあと思っていると、
家族が近くの道の駅に野菜を買いに行きたいというので連れて行きました。
その後は色々と買い物です。
まあ、5月1日~5日まで家に居ないのですからゴールデンウィークの初日の今日くらいは
家族サービスも仕方ないですね。
やっと夕方になってやっと走りに出て11キロ程走りました。
これで今月は月間走行距離250キロを越えました。しかし、目標の300キロはほど遠いです。

 さて、去年250キロを走った時の精神状態ですが、その時その時でめまぐるしく変化しています。
スタートして15キロの上郷駅までは流れのペースが1キロ6分と今後の距離を考えるとかなり速く
(みんな何考えてるねん、この距離で・・・)と思いましたね。

それから95キロ地点の俵島を走ったり歩いたりしているときには
(何でわざわざこんなに厳しい道がコースなのだろう・・・)とため息ばかりでした。

130キロを過ぎて黄波戸漁港付近では2キロ程ショートカット出来る道があるのですが
一緒に走ってくれた人が
「行きたい人は行けばいいですよ。でも、これは自分の心の問題ですね。たとえゴール出来ても
2キロ誤魔化せが250キロではなく248キロになってしまうのだからね。」
と言われた時にはかなり疲れていたのですが
(ごもっとも)と思いました。

萩市内を通過して200キロを超えてヘロヘロになりながら虎ヶ崎を目指しているときには
ただひたすら
(ビール、ビール・・・虎ヶ崎にたどり着けがビールが飲めるぞ!)それだけでした。

再び萩市内に戻って東光寺から往還道に向っている時には、
(本当に完踏できるのだろうか?)という不安が襲ってきて焦っていました。
そこでタクシーの運転手から
「そんなに苦しいことしないで乗って行けばいいのに」と声をかけられた時には
萎えかけている気持が蘇って
(なに言うてるねん!!)という怒りが起こりました。

230キロを過ぎて石畳にメチャクチャに痛い肉刺を堪えて走っていると
ベテランのKさんが追いついて来て声援をしてくれたのですが、
「肉刺が痛くて辛いです」と言うとKさんは
「そんな肉刺は佐々並豆腐に入れて食べちゃいなさい。」
と言われた時にはすぐには(???)でした。
しばらくして豆と肉刺の駄洒落とわかったときには
(済みませんが今は笑える状態じゃあ無いですよ~)と思ってしまいました。

そして、いよいよ246キロの天花畑を越えた時には完踏するには時間との
戦いになっていました。確かに道はずっと下るのですが体も足もボロボロ状態です。
その時には自分自身で
(痛いのも苦しいのも良くわかる。でもあと4キロや。あと4キロだけすべてを忘れてくれ。
痛いのも苦しいのもゴールしたら聞いたるから、それまではお願いやから我慢してや)
と祈るような気持でした。するとその思いが通じたのか奇跡的に快調に1キロ6分を越える
ペースで走る事が出来て無事に47時間45分というぎりぎりでゴールすることが出来ました。

今、こうしてかきつづっていると1年前の事が懐かしく蘇ってきます。
さて、今年はどんな思い出が出来るのか楽しみです。
by szsato | 2010-04-29 23:21 | 大会
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