人気ブログランキング | 話題のタグを見る

坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)

3月22日、午前6時に「友禅いやしの宿」を出発しました。
前夜、雪が降っていたので気温はかなり低く」て顔面が
凍てつきました。

これから目指す方向の山々も白い化粧がされていました。
それでも平成の脱藩者たちはみんな元気です。

梼原の町を走っていくと和田城跡にある「維新の門」に行きました。
ちょうど日が昇る時だったので朝日に照らされた銅像は幻想的な
魅力に包まれていました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_16514185.jpg


そんな空気を打ち破るすごい笑い声が聞こえてきました。
最初誰の声がどこから聞こえてきたのかなのか
わからなかったのですが、そのうちに誰か
「お田鶴さんが壊れた!」
と言っていました。

どうやらトイレの方で壊れちゃったみたいです。
(何で壊れちゃったのかよく知りませんが・・・)

でもおかげで寒くて縮こまっていた身体が目が覚めました。
どうもどうも・・・。

そこからは割合に元気よく良いペースで走って行くことが出来ました。
宮野々関門跡でH川さんが車を駐めて待っていました。
早朝の寒かったのも忘れて結構汗をかいていたのでコーラが
美味しかったです。

ここ宮野々関門から脱藩道は九十九曲峠越え説と我々が辿る
韮ケ峠越え説とに別れていますが現在では韮ケ峠越え説が主流に
なっているそうです。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1654694.jpg


約13キロ走って茶や谷にある「D'a Pan屋~だっぱんや」さんに
到着しました。
時間は午前8時で本当はまだ営業時間ではなかったのですが
H川さんが連絡して頂いたので開店していました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1654517.jpg


 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_16551824.jpg


店の中で焼きたてパンとコーヒーを楽しんでいたら
少し年期の入った龍馬が現れました。
一緒に写真を撮ったりして和やかな時間が過ぎました。
あんまりくつろいでしまったのでいつもよりも遅い出発に
なったみたいです。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1656637.jpg


実は脱藩マラニックの最初の頃はこの集落の民宿に宿を
取っていたそうです。
「雲の上ホテル」でゴールして汗を流してからここまで車で送って
きてくれたそうです。
それがなぜ「友禅」に変わったのかと聞きますとお田鶴さんが初めて
参加された時に
「私、車に弱いから宿まで走って行く。」
と言うのを夜道で遠いからと無理矢理車に乗せたそうです。
その結果、大変な事になってしまって今の宿になったそうです・・・。
その大変な事とはご想像にお任せ致します(^0^)

そのお田鶴さんに
「そのおかげで13キロも余分に走らされてしまっているのですか!」
と文句を言うとけろっとして
「すみませんね、私の所為で」
と返されてしまいました。

ここからいよいよ山道です。
今日走った13キロの疲れと昨日の筋肉痛がビシビシときます。
他の皆さんはケロッとしていますね。流石です。
そのお田鶴さんは車に弱いからと言って過去一度もワープしたことが
無いそうです。やっぱり凄い!

やはり道は昨日の雪で白くなっていました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_16563445.jpg


次のH川さんのエイドで千Bさんの奥さんを誘って一区間車で
ワープさせて頂きました。

次のエイドの所から千Bさんの奥さんとみんなよりも先行して
韮ケ峠を目指しました。
ここからの道もなかなか厳しいのですが川の畔を通ったりして
ゆっくり歩くにはとても良いコースです。
私的には今日の道程の中では一番好きな所です。
だから強靱な脱藩者よりも先行してゆっくりと楽しみたかったのです。

標高970メートルの韮ケ峠に到着すると何やら建物が建てられている
最中でした。聞いてみるとどうやらトイレを作っているみたいです。
脱藩道も段々と開発されていくのかなあ、と感じられました。
何はともわれここが土佐と伊予の境界です。
これで脱藩は成功しました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_16571066.jpg


 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1657332.jpg


 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1657516.jpg


「やった~」と言いたいのですがこれから亀の甲まであといくつ峠を
越えなければならないかと思うと気が重たくなってきました。

待つこと15分ほどで全員追いついてきました。
やっぱり先行していて良かったです。
ここで写真をとってから出発です。
今度は山道の下りです。
なぜか促されて先頭を行きました。
みんな遅れずに着いてきます。

山を下り終えると今度はのどかな里山を走って行きました。
しばらくすると龍馬が喉をうるわしたという「男水」に着きました。
龍馬と同じように喉をうるわしてから出発です。

しばらくなだらかな道を行くといよいよ厳しい登り道が待っています。
かなり登った集落に「坂本龍馬の宿」として数年前まで民宿が営業して
いたそうですが今では廃業したそうです。

榎ヶ峠を越えて下っていくとやがて川に出ました。
しばらく川沿いに走っていくと「御幸の橋」に出ました。
ここでH川さんが待っていてくれてお昼になりました。
民宿が用意してくれたおにぎりとビールが美味しかったです。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_16584220.jpg


昼食を取ってからまたまた登り道です。
向かい風が吹いていました。
ふと振り返るとお田鶴さんも私の真後を走って居るでは無いですか。
「大きいので風よけにしています」だって。

横通りを越え封時ヶ峠を越えて数年前に迷った龍神橋に向かいました。
ここは初めて参加したときに迷ってしまいそれから一度も通ったことが
なかったので(ワープしたりしました)今回はすずやんに案内してもらいました。
ファイナルにしてやっと納得できたので良かったです。

そこからがまたまた厳しい上り坂です。
もうふくらはぎがピキピキです。
半分足を引きずりながら水ヶ峠に着きました。
水分を補給するのですが食欲はわきませんでした。

ここからまたトレイルランです。

泉ヶ峠を目指して走っていると段々と気だるさを感じるようになりました。
何かおかしいなあ、と思っていると気力も無くなってきました。
そうです、これはハンガーノックの状態です。
ほうぼうの体で泉ヶ峠にたどり着きました。
峠を少し下った道でH川さんがエイドをしていました。
何か補給したら大丈夫かなあとも思ったのですが
なかなか回復しそうもありませんでした。
それに今回はかなり時間も押しているそうで迷惑をかけてもいけないので
あと8キロくらいだそうですが今日はここで終わらせて頂きました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1702238.jpg


車で宿間の亀の甲まで送って頂きました。
するといつものYさんが山のような蜜柑を準備して待っていてくれました。
 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_171413.jpg


 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1713030.jpg


しばらく待つと強健な脱藩者がゴールしてきました。
やっぱりみなさん流石です。

今まではここで終了なのですが今回はファイナルというので
明日も今晩の宿から長浜までの35キロの道程が待っています。

 坂本龍馬脱藩マラニック、ファイナル(脱藩成功の編)_d0075225_1735271.jpg

             龍神の滝

ウェブアルバム
by szsato | 2014-03-31 17:04
<< 坂本龍馬脱藩マラニック、ファ... 坂本龍馬脱藩マラニック、ファ... >>