2018年春、橘湾岸173キロマラニック

2017年秋の長崎橘湾岸103キロマラニックを完走した勢いで今回は173キロマラニックを申し込んでしまいました。
103キロでもかなりきつかったのに今回は173キロ、しかもアップダウンしかないのか!と叫びたいコースです。
確かに一番高い山で言えば103キロコースの雲仙普賢岳の標高約800メールに比べれば一番高い稲佐山で標高330メールと低いのですが、103キロコースは雲仙普賢岳と眉山(標高約500メール)とほぼ2つのアップダウンですが、今回は30箇所以上のアップダウンで合計標高差は5000メールを越えるそうですね。
はてさてどうなる事やらです。
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5月4日、お天気は快晴。
スタートは長崎出島表門公園です。
スタート時間は個人の経験、実績を考慮されて決まります。
103キロを制限時間ギリギリの私は一番早い午前7時スタートで翌5日の17時までの制限時間34時間です。
それでも集まってくるランナーは私よりもずっと走り込んだ人達ばかりに思えました。
ラン友からは自分から諦めなければ何とかなるという励ましの言葉を自分に言い聞かせていました。
そこに今回頼りの絆の人がやってきました。去年103キロをゴールまで引っ張ってくれたミッちゃんと再開しました。彼女はいつも元気一杯です。
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あっという間に7時になりスタートしました。
173キロの長丁場なのにかなり早いペースでした。
登り坂になればミッちゃんとお約束の歩きです。周りのランナーは歩きでも結構早いのでどんどんと置いていかれます。
7キロの稲佐山山頂に着いた時にはかなり息があがっていました。それでもここからの長崎の市街地は絶景でした。
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ここから勾配の厳しい下り坂を走って市街地に戻りあぐりの丘に向かいました。市街地を抜けると再び長い登り坂です。
あぐりの丘25キロです。まだまだ余裕はありました。
登ったり下ったりと走っていたらやがて女神大橋を渡りました。ここでフルマラソンの距離を越えて45キロです。
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ミッちゃんとおしゃべりランのおかげであまり疲れが出ていませんでした。それにしても暑いです。ただ時折吹き抜けていく風は心地よかったです。
途中で個人エイドを出してくださった居酒屋オーナー(彼もランナーです)が小さな息子さんと配って頂いたビニール袋に入った氷が最高にありがたかったです。
海岸線を走っているとやがて軍艦島が見えてきました。軍艦島の知識はあまりなかったのですが同じペースで走っていた地元出身の70歳のベテランランナーの人が石炭発掘のための島だったと色々と教えてくれました。
これも旅ランの楽しみですね。(^_^)v
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野母崎漁港からまたまた厳しい登りを歩いて権現山山頂にたどり着いて70キロです。ここで鐘を突いて完走祈願しました。
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そろそろ日暮れです。ヘッドライトを装着してナイトランに備えます。これまた厳しい登りを歩き灯台の光に導かれて樺島灯台に着いた時には辺りは真っ暗でした。ただ星空は最高でした。
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灯台の道を戻り再びアップダウンの続く海岸線を走って行きました。段々と寒くなってきました。
これでもかというくらいに登ったり下ったりの連続で90キロを越えるとミッちゃんも私もさすがに疲れていてあまり会話がなくなっていました。
途中のエイドで105キロを越えたので初めて103キロを越えたミッちゃんにお祝いを言ったですが二人とも疲れ過ぎていたのであまり盛り上がりませんでしたね。(^^;
何とかかんとか115キロの茂木エイドにたどり着きました。
ここで預けいた荷物を受け取って小休止です。
休憩室が男女で別れていたのでミッちゃんにどれくらいで出発しようかと尋ねたらここからはそれぞれのペースで行きたいと言われてしまいました。そうですね、やっぱりウルトラは自分のペースが大切ですから…。寂しいけれどここから一人旅です。
ミッちゃん、本当にお世話になりありがとうございました。
m(_ _)m

部屋では仮眠を取っている人と大勢いましたが、自信のない私はワセリンでベタベタにした靴下を履き替えて直ぐに出発しました。
ゴールまであと60キロです。
エイドを出た所でひとりのランナーと知り合いました。二人で登りは歩いても下りは走れば間に合うね!と確認しあって先を急ぎました。ところが途中で凄い眠気が襲ってきました。しばらくフラフラで走っていたのですが自販機でCCレモンを買ってそれを飲みながら走っていると段々と目が覚めてきました。
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やがて夜明けを迎えました。やっぱり気持ちが良いです!
130キロの網場日見公園エイドに着いたら彼からまたまたマイペースで行きましょう、と言われてしまいました…な、何で…???
「後で追い付いてくださいね。」と言ったら
「それは無理です。」…
またまたフラれてしまいました…。
仕方がないのでまたまた一人旅です。やっぱり俺は風来坊ですね。
ひとり寂しく走っていると前から来た車の人に道の間違いを教えて頂きました。おかげ様で300メール程のロスで済みました。
本当に感謝です。ありがとうございました。
m(_ _)m
ここから次の138キロの飯盛峠香田エイドまでの勾配は半端なく厳しいものでした。この後の噂に聞いていたじゃがいも農道の登りよりもきつく感じられましたね。
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坂を登っている途中で明け方から少しずつ痛み出してきた胸のあばら骨の辺りが耐えられなくなってきました。肋間神経痛、最悪は骨折?
取りあえずバッグのストラップを2つとも外しました。そしてロキソニンを飲みました。バッグが安定しないのでとても走るにくいです。
特に下り坂はバッグが揺れてあばら骨に当たって痛いので手で押さえながら走りました。
146キロの飯盛町経塚エイドではジャガイモ畑らしくジャガイモのコロッケを頂きました。とても美味しかったです。
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ここで知り合ったランナー夫婦に「この調子で走れば14時のゴールに充分間に合うよ。」とアドバイスを頂き気持が軽くなりました。と、言うのも自分的には制限時間の17時にギリギリ間に合うかどうか不安だったからです。
少し休憩をして痛みを堪えて出発です。しばらく下りまたすぐに登り、だいぶん慣れてきましたね。しかしこの登りが最後から2つです。そう思えばお名残惜し。101.png
坂を上り終えたら国道に合流しました。歩道はなく直ぐ横を車が通り過ぎるのでフラフラの体では怖かったです。平坦な道だったけれどほとんど走りませんでした。
下り道を走っている時にはロキソニンが効いてきたのかあばら骨の痛みは和らいできました。でも怖いのでストラップは外したままなのでバッグは大揺れです。
唐比温泉エイドで157キロ、あと16キロです。ここから次のエイドまでほぼ平坦な千々石海岸を6キロ走ります。時間はお昼前で日はサンサンと照りつけています。
ここは歩きたかったのですがウルトラランナーとしての変な意地が出てしまってゆっくりですが走り抜きました。(熱い日差しが嫌だっただけですが)
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唐比温泉エイドで163キロ、あと10キロ、時間は12時です。最後の急勾配を登って行くと55キロ部門の元気なランナーに追い抜かれました。
「凄いね、この坂を走って登れるなんて」と声をかけると「距離がちがいますから」と帰ってきました。「たとえ元気でもこの坂は走られへんわ」と返した時には彼の姿はありませんでした。
坂を登ぼり終わればもう登りはありません。疲れ切っていて膝とあばら骨が痛くて体はボロボロでとてもまともに走れるような状態ではありません。しかし、飯盛町経塚エイドで14時に間に合うよと言われた言葉が頭をよぎりました。「ふ~、完走出来るぞ!」と雄叫びをあげてゆっくりと本当にゆっくりと走り出しました。
この道は昔鉄道の線路跡でトンネルなどにその面影が残っています。先ほどの海岸道と違って木陰が涼しかったです。
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あと5キロ、無人エイドがありました。止まりたい、休みたいという気持を押さえつけて通過しました。

あと3キロ、国道に合流しました。ゆるやかな下りです。「ああっ、歩きたい、もうええやん」という誘惑が脳裏をよぎります。

あと2キロ、小浜温泉街に出ました。もうすぐです。でも脚が止まりそうです。

あと1キロ、もうすぐだ、これで終われる(^-^;

そして望洋荘が見えてきました。え、ここがゴール違うの~

そして、そして南本町公民館、ゴールです。

やった~
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本当の疲れた顔をしていますね。(^^;)))
173キロ、30時間39分43秒でゴールしました。
出走者173人、完走者113人 完走率61% という過酷なレースで丁度半分の56位とは出来過ぎです。(^.^)

今回は色々な人に助けて頂きました。
前半ずっと引っ張って頂いたミツちゃん、彼女も無事完走出来ました。ミツちゃん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。それと完走おめでとうございます。
それからお名前はお聞きしなかったのですが、一番眠たいときに並走して頂いたランナーの方、ありがとうございました。
70歳で参加されていたベテランランナーの方、間違いやすい道を案内して頂きましてありがとうございました。
途中でコースアウトした時に間違いを教えて頂いたドライバーの方ありがとうございました。
それから何といっても完走に繋がった練習になった淡路島一周練習会の開催者を初めボランティアの方々ありがとうございました。

最後にこんな長い大会の開催者開催者の方々ボランティアの方々、そして個人的ボランティアの方々本当にお世話になりました。













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by szsato | 2018-05-07 15:29
2017年 秋 長崎橘湾岸マラ... >>